厚岸霧多布昆布森国定公園AKKESHI-KIRITAPPU-KONBUMORI
QUASI-NATIONAL PARK
ようこそ、厚岸霧多布昆布森国定公園へ
北海道で31年ぶりとなる国定公園
「厚岸霧多布昆布森国定公園」が
2021年3月に誕生!
4つの町にまたがる大自然の
魅力をご紹介します。
はかり知れない魅力がつまっている
生命(いのち)の宝庫
厚岸霧多布昆布森国定公園は、国内で58か所目、道内では6か所目の国定公園として令和3年3月30日に誕生しました。北海道東部の太平洋側に位置し、釧路管内の厚岸町、釧路町、浜中町、標茶町にまたがっており、約4万ヘクタールの広大な国定公園となっています。
国定公園のテーマは「湿原と断崖が語る大地と海の交わり~生命(いのち)あふれる湿原と海~」。テーマのごとく雄大で荒々しい海食崖が連続した岩石海岸、国内有数の規模を誇る湿原、そしてそこに生息する希少な水鳥や湿原植生等の生態系と人と自然との共生により育まれてきた文化景観が一体となって広がっています。
国定公園指定区域は4つの町からなります
厚岸霧多布昆布森国定公園の魅力を知る
厚岸霧多布昆布森国定公園は、41,487ヘクタール(うち陸域32566ヘクタール)に及び、釧路湿原国立公園と比べると約1.4倍の国定公園です。 国定公園の指定区域である厚岸町の別寒辺牛湿原は1993年、ラムサール条約登録湿地として認定されました。ほとんどが手つかずの自然で、カヌーで川を下ると、エゾシカやオオワシなどの野生動物に出会えます。 湿原の養分が別寒辺牛川を通り、厚岸湖に運ばれるため、厚岸名産の美味しいカキが育ちます。 感動する自然や風景、食を楽しめるのが厚岸町です。
同じく国定公園指定区域である浜中町の霧多布湿原は、海岸線の後退と砂丘の堆積によって形成されており、ほぼ原生的な状態で残されています。霧多布岬周辺には、絶滅危惧種のラッコがすみつき、エトピリカやオオワシなど海鳥の繁殖地にもなっています。釧路町の尻羽岬から昆布森にかけての海岸線には、トド岩やタコ岩などの奇岩が多く点在しており、独特の海岸景観が広がります。これらは、釧路町から厚岸町を通り、浜中町へ抜ける「北太平洋シーサイドライン」から望むことができ、広大な大海原はもちろん、木々の色合いや草花の移り変わりなど季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。また、標茶町は、厚岸町から繋がる別寒辺牛湿原の上流部が国定公園の指定区域であるほか、釧路湿原国立公園と阿寒摩周国立公園の2つの国立公園があり、広大な自然が広がります。
国定公園について
いろいろ質問してみよう!
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国立公園と国定公園の違いって?
国定公園は「国立公園の景観に準ずる自然の大風景であること」が要件で、管理・保護はその国定公園がある都道府県が行います。
国立公園は自然公園法に基づき、環境大臣が指定し、環境省が管理を行います。 -
ラムサール条約登録湿地って?
1971年、イランのラムサールで開かれた会議で採択された条約です。「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」を言います。水鳥が休んだり、餌をとったりするのに大切な湿地を保護するための国際的な取り決めで、別寒辺牛湿原も登録されています。